2017年2月3日 おもしろvol.1

コルとかが屋で「おもしろ4」のユニットコントライブ、良くないはずがない! と行く前からすごく楽しみだったのですが、期待以上の良さでした。

1. そうや君の誕生日
誕生日の賀屋さんと祝いたい三人。
登場人物全員優しくて、でもめちゃくちゃアホで、
かが屋のコント( かが屋『なんで?』 - YouTube )の良さとコルの漫才 (コル『世界記録』 - YouTube )の良さが結晶したかんじでした。
見ていてすごく楽しくて幸せな気持ちになったので、全体通して私はこのネタが一番好きでした。

2. 財布がない
友達四人で雑魚寝。鈴木さんに泥棒を疑われる蜂屋さん。
台詞はうろ覚えですが「今自分が何言ってるかわかってる……?」と問う加賀さんの真に迫る演技にハッとさせられました。

3. ストリートパフォーマー
ストリートパフォーマーの賀屋さんと観客の三人。
「財布がない」では物静かだけど芯の通った優しさを持つ青年風だった加賀さんがこのコントでは三人の中で一番短気な青年を演じていて、見た目が派手に変わったわけでもないのに別の人だ! と思わされてすごかったです。

4. Amazon prime
社長の蜂屋さんとデキる部下の三人。
このコントに限ってはヒャッハー系の加賀さん賀屋さんコンビと無言でパソコンをバチバチ叩く鈴木さん、というキャラクターががっつりあって、それもコントというよりは漫画の「ヤバい切れ者たち」というかんじがして楽しかったです。

5. コンテンポラリーダンス
コンテンポラリーダンサーの加賀さんの舞台に招待?されて、終演後に挨拶をしに楽屋へ行く三人。
九月の朝早いビームで見られたおもしろ4のネタがこれだったのでイチオシなのでしょうか。この気まずさわかるな~というネタでした。

6. 君は薔薇より美しい
ネタ終わりの振り返りトークで真っ先に「布施明駄目でしたか!?」と言わしめた問題作。


鈴木さんが載せてくださってる写真の3枚目を見ていただいたらわかるのですが、こういうネタでした。駄目というかそれまでしっかりしたコントをみっちり見せてもらっていたので急に踊ったりしなくても……とは思いました。でも加賀さんが「百均でチークはピンクとブラウンどっちが似合うかなって選んだのに……」って落ち込んでいたのがほほえましく、準備段階ではすごく楽しかったんだろうなあというのが伝わってきました。
鈴木さん「布施明またやらなきゃ。次は布施明単独だよ」賀屋さん「布施明単独は意味が変わってきちゃうから」とのことで、リベンジが楽しみです。
結局このネタについて一番長く書いてしまうの悔しい……

7. 電車にて
「そうや君の誕生日」の次に好きでした!!
「おもしろ4」という、直球すぎるというか、攻めたユニット名にまつわるネタで、こういう「もし四人が違う出会い方をしていたら」みたいなネタにはどうしたってときめいてしまいますね。このネタだけ普段の舞台衣裳(コルは漫才衣装、かが屋はジーパンに黒Tシャツ白Tシャツ)でだったのもぐっときました!

上記の7本に加え、暗転中にラジオコントが6本あって、実質13本おもしろ4のコントを堪能できました。
4と5(と6……?)を除いてコントの中の人物はそこらへんにいそうな普通の若者というかんじで、四人の大仰じゃない演技がそれにぴったりで良かったです。
私は普段からかが屋のコントを見ると「面白かった」とは別軸で(もちろんめちゃくちゃ面白いのですが!)「良いものを見せてもらったな~」という感慨でいっぱいになってしまうのですが、その「良いものを見せてもらった」感は演技のさりげなさ、コントコントしてなさからきてるのではないか……とぼんやり思っています。
登場人物の設定がそう大きく変わらないのに退屈せずに見られたのは、誰にでもなれてしまう加賀さんの演技力と、あとラジオコントの時間で全ネタ衣装が違った(確か……)のが大きかったです。良いオムニバス映画みたいだな~と思いました。今書いてて思いましたが、かが屋が私服風衣装でコントをやってたのってもしかして珍しいことだったのでしょうか。

見終わったあと、ものすごい充実感で満たされたのですが、そのあと「切磋琢磨できる友人関係って良いな~」とジャンプみたいな感想を抱きました。
ヘルマンの拓郎さんが最前列で観ていたのも併せてそう思いました。拓郎さんは終演後楽屋に行って「(こんなに面白いんだから)もっと客呼べや!!」と怒ったそうで、アツい……でも本当におもしろ4はもっとたくさんの人に見られてほしいです。

おもしろvol.2が絶対見たいですし、今はまずかが屋の単独が楽しみです!!!