2017年2月3日 おもしろvol.1

コルとかが屋で「おもしろ4」のユニットコントライブ、良くないはずがない! と行く前からすごく楽しみだったのですが、期待以上の良さでした。

1. そうや君の誕生日
誕生日の賀屋さんと祝いたい三人。
登場人物全員優しくて、でもめちゃくちゃアホで、
かが屋のコント( かが屋『なんで?』 - YouTube )の良さとコルの漫才 (コル『世界記録』 - YouTube )の良さが結晶したかんじでした。
見ていてすごく楽しくて幸せな気持ちになったので、全体通して私はこのネタが一番好きでした。

2. 財布がない
友達四人で雑魚寝。鈴木さんに泥棒を疑われる蜂屋さん。
台詞はうろ覚えですが「今自分が何言ってるかわかってる……?」と問う加賀さんの真に迫る演技にハッとさせられました。

3. ストリートパフォーマー
ストリートパフォーマーの賀屋さんと観客の三人。
「財布がない」では物静かだけど芯の通った優しさを持つ青年風だった加賀さんがこのコントでは三人の中で一番短気な青年を演じていて、見た目が派手に変わったわけでもないのに別の人だ! と思わされてすごかったです。

4. Amazon prime
社長の蜂屋さんとデキる部下の三人。
このコントに限ってはヒャッハー系の加賀さん賀屋さんコンビと無言でパソコンをバチバチ叩く鈴木さん、というキャラクターががっつりあって、それもコントというよりは漫画の「ヤバい切れ者たち」というかんじがして楽しかったです。

5. コンテンポラリーダンス
コンテンポラリーダンサーの加賀さんの舞台に招待?されて、終演後に挨拶をしに楽屋へ行く三人。
九月の朝早いビームで見られたおもしろ4のネタがこれだったのでイチオシなのでしょうか。この気まずさわかるな~というネタでした。

6. 君は薔薇より美しい
ネタ終わりの振り返りトークで真っ先に「布施明駄目でしたか!?」と言わしめた問題作。


鈴木さんが載せてくださってる写真の3枚目を見ていただいたらわかるのですが、こういうネタでした。駄目というかそれまでしっかりしたコントをみっちり見せてもらっていたので急に踊ったりしなくても……とは思いました。でも加賀さんが「百均でチークはピンクとブラウンどっちが似合うかなって選んだのに……」って落ち込んでいたのがほほえましく、準備段階ではすごく楽しかったんだろうなあというのが伝わってきました。
鈴木さん「布施明またやらなきゃ。次は布施明単独だよ」賀屋さん「布施明単独は意味が変わってきちゃうから」とのことで、リベンジが楽しみです。
結局このネタについて一番長く書いてしまうの悔しい……

7. 電車にて
「そうや君の誕生日」の次に好きでした!!
「おもしろ4」という、直球すぎるというか、攻めたユニット名にまつわるネタで、こういう「もし四人が違う出会い方をしていたら」みたいなネタにはどうしたってときめいてしまいますね。このネタだけ普段の舞台衣裳(コルは漫才衣装、かが屋はジーパンに黒Tシャツ白Tシャツ)でだったのもぐっときました!

上記の7本に加え、暗転中にラジオコントが6本あって、実質13本おもしろ4のコントを堪能できました。
4と5(と6……?)を除いてコントの中の人物はそこらへんにいそうな普通の若者というかんじで、四人の大仰じゃない演技がそれにぴったりで良かったです。
私は普段からかが屋のコントを見ると「面白かった」とは別軸で(もちろんめちゃくちゃ面白いのですが!)「良いものを見せてもらったな~」という感慨でいっぱいになってしまうのですが、その「良いものを見せてもらった」感は演技のさりげなさ、コントコントしてなさからきてるのではないか……とぼんやり思っています。
登場人物の設定がそう大きく変わらないのに退屈せずに見られたのは、誰にでもなれてしまう加賀さんの演技力と、あとラジオコントの時間で全ネタ衣装が違った(確か……)のが大きかったです。良いオムニバス映画みたいだな~と思いました。今書いてて思いましたが、かが屋が私服風衣装でコントをやってたのってもしかして珍しいことだったのでしょうか。

見終わったあと、ものすごい充実感で満たされたのですが、そのあと「切磋琢磨できる友人関係って良いな~」とジャンプみたいな感想を抱きました。
ヘルマンの拓郎さんが最前列で観ていたのも併せてそう思いました。拓郎さんは終演後楽屋に行って「(こんなに面白いんだから)もっと客呼べや!!」と怒ったそうで、アツい……でも本当におもしろ4はもっとたくさんの人に見られてほしいです。

おもしろvol.2が絶対見たいですし、今はまずかが屋の単独が楽しみです!!!

11月

11月3日 いでよファイナリスト!?

先輩のお好きなエレファントジョンとADVANCEが同じライブに! ということで慌てて先輩をお誘いし、見に行きました。たぬきごはん、ペンギンズ、錦鯉、さらば青春の光と気になっていた人たちがたくさん見られて良かったです。
ADVANCEはトップバッターで、ユウキさんが楽しそうにアドリブしているところが見られました!
ランジャタイのネタは「カラオケ」で、やっぱり凄まじかったです。
企画で、歌ネタ王決定戦で優勝したつもりでコメントをどうぞ、と言われた船引さんが「いやあ……木漏れ日が気持ちよくて……あ、うたたね王選手権と勘違いしてました……」と微笑み、木田さんも「僕もうたたね王選手権と勘違いしてました!!」と乗ってきた一幕が好きでした。

11月6日 ココからコレから

オープニングでは衣装を新調したコルの鈴木さんが「おじいちゃんみたい」、「物理の先生みたい」と言われていました。鈴木さんは早くおじいちゃんになりたいそうです。
ネタは、さんだる「葬式」とサメゾンビ「転校生」がとにかくツボでした。
サメゾンビは恐ろしいほどの演技力が存分に発揮されていて、世にも奇妙な物語のような雰囲気で、ラストは思わず息を呑んでしまいました。
さんだるは本当にはしゃいだ中学生にしか見えないのがすごいなと思いました。個人的にお葬式とかそういうネタが好きすぎるというのはあるんですが、二人揃って合掌のポーズをするところが最高でした。この二つのコントが見られるDVDがあったらそれだけで欲しいくらい好きでした!

企画:強制的に質疑応答
有能すぎて大金を払うから塾講師の仕事に専念してくれと頼まれたことがあるシティホテル3号室の押田さんに、さんだるの堀内さんが「金だけもらって辞めちゃえばいいじゃん!」と言い放って「無邪気すぎる!」とツッコまれたり、そーさんが「ADVANCEの初恋の思い出絶対聞きたいから(質問箱に)5枚入れた」と言っていたり、ネタ中だけじゃなくて素も中学生のようで微笑ましかったです。ADVANCEのお二人は見たことないくらいの苦渋の表情を浮かべていました。
ガクヅケの船引さんは休日に小4~小6まで神戸で遊んだキッズメダルゲームを探す散歩をしているということがわかったり、とても楽しい回でした。

11月8日 フライングピンク

スタンダップコーギーがトップバッターだったからか、他の人たちのネタ尺が短く感じて、でもスタンダップコーギーももっと見てたかったです。

企画:ヘルマンの『誰のおばあちゃんでしょうか!?』
面白かったです!「おばあちゃん」という話題は、それについて語るだけでこんなに人柄が表れるんだ、っていう、絶妙なチョイスだなあと思いました。ギャグセン高男さんの心根の優しさ……。

11月17日 ADVANCEのみそしる

トーク部分は口外禁止なので、書けることが少ないのですが……神崎ぱるたさんのトークやネタを初めて拝見して、すごいインパクトでした。
ADVANCEは新ネタの「町で見かけた変なおじさん」で、ボケとツッコミだけじゃない?ような、面白い形の漫才でした。
「みそ汁が似合うから」という理由で呼ばれたコルの「重量上げ」もツボでした。あののんびりした雰囲気の蜂谷さんの声量が意外とすごいところとか、それで鈴木さんのツッコミ(というほど気張ってなくて、普通の注意、みたいなところも好きです)も聞かずにノンストップでボケられると笑いが止まらなくなってしまうのでずるいです……。
リクロジーさんも初めて拝見して、最初の「青春ハッピン芸人。……青春ハッピン芸人、リクロジーです」から面白すぎました。他のネタも見てみたいです。
皆でみそしるを飲んでいる図は不思議で面白かったです!
風邪気味だったからかもしれませんが、意外と味噌汁の匂いはしませんでした。

10月12日 M-1二回戦 10月20日 ADVANCE FREAK 2016 vol.4 10月22日 パワーオブフリー(S)

10月12日 M-1二回戦

雷5656会館はいかにも和風の外観で、浅草に来た! というかんじがしました。2017年は東洋館に行ってみたいです。
会場は一回戦のシアターモリエールよりもぐっと広くてびっくりしました。
初めて見た中ではバーニーズ「ゴシップ」、えんどれす「あんたがたどこさ」?、元ホスト、男性ブランコ「神社」、ナイチンゲールダンス「日本昔話」が特に面白かったです。男性ブランコの後半の畳みかけで息ができなくなるくらい笑ったのですが、会場はもっと盛り上がってもいいのになというかんじだったので、三回戦に進出していてうれしかったです。
超新塾は8年前くらいからエンタの神様やレッドカーペットで見ていただけに、超新塾4/6が舞台に出てきたときはテンションが上がりました。まさか「俺が○○!」「「「何ッ!?」」」を目の前で見られるなんて……。4/6でも圧がすごかったです! 完全に余談ですが、私の父は禅(今調べたらZENと改名されたんですね!)のネタが大好きで、未だにその話をたまにしてきます。
Eブロックの最後に出てきたのは馬鹿よ貴方はで、まず新道さんがエントリーシールをお腹のあたりに、それも少しまっすぐじゃなく貼っていて不敵だな~と思いました。オチまでまだありそうなところで警報音が鳴ったのですが、ファラオさんは全く同じテンポで話し続け、「先日……飼っていた猫が死にました。友達も一人もいません」と言ったところで爆発音が鳴り響きました。真っ赤な舞台で微動だにせず客席を見据えるファラオさんは「え、わざと……?」と思わせるには十分で、MCのはりけ~んずさんも「絶対わざとやろ!」と仰っていたので、本当に時間切れだったと知ったときは強心臓すぎる……とおののきました。
ADVANCEは一回戦の時より確実に多くの人にハマってて、私がそれまで見に行ったライブで一番ウケていたので、すごい……! と思いました。というのは後から思い出しての感想で、ネタ中は初めて見る「ペット」のネタがただただ面白くて笑ってました。本当に拍手したいくらいの瞬間もありました。漫才に用いる語彙を自ら再構築してるみたいな人たちが特別に好きだなあと改めて思いました。あとこれは完全にファン目線の話なのですが、それまでに二組の双子ネタを見たあとの「小中の同級生」のくだりは最高に効いてました!
見に行って良かったです。

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10月20日 ADVANCE FREAK 2016 vol.4 -ARM BAR and TRIANGLE CHOKE-

自主ライブ2周年、ちょうど10回目のADVANCE FREAKということで新ネタ9本、ゲスト6組の豪華版で、そして10月18日に解散を発表されたナイスチョイスのラストライブでもありました。RADIO ALIENを聞いていたら3回に1回は話題に上るといっても過言ではないナイスチョイス(ナイスチョイス鈴木さん)はいつか見たいなと思っていて、でも絶対にいつか見られると思い込んでいたので、とてもショックでした。絶対にいつか見られる、なんて思わない方がいいんですね。
急遽ナイスチョイスが見られることになって本当に良かったです。
最初から最後までずっと面白くて、月並みな言い方になってしまいますが2時間弱があっという間でした。
ADVANCEの新ネタが、9本、全部面白かったです。面白かった7月からも加速度的に面白くなっている気がしてすごすぎると思いました。特にコント「読書感想文」は舞台をそんな風に使うなんて、という驚きもあり、大好きでした。
ナイスチョイスは最初に鈴木さんのピン時代のネタ?があり、本編も鈴木さんの半生が凝縮されたネタで胸が詰まりましたが、とにかく面白くて、爆発的にウケてました。
この日は初めてライブに人と(お笑い好きのサークルの先輩と!)行ったんですが、この感動が人と共有できて本当にうれしかったです。ライブ後はほとんど放心というか、うまく言葉が出なかったんですが、「すごかったですねー……」みたいな、そのままの感想を話せる人がいるのは幸せでした。
本当に特別なライブだったと思います。素晴らしいライブを見せていただけてありがとうございました!

10月22日 パワーオブフリー(S)

飛び入りでメイプル超合金が参加された回でした。知らずに来たので驚いて、舞台に立っているお二人の凄まじい存在感に圧倒されました。カズレーザーさんが中MCで「これ言ったらあれかな……ADVANCEマジで面白い」と仰って、激アツだ! と思いました。
コザワマコトさんがすごく面白かったです。

10月2日 パワーオブフリー(S) ココからコレから 10月7日 フライングピンク 10月11日 パーティーパープルジュニア

10月2日 パワーオブフリー(S)

コル「怖い話」、XXCLUBが面白かったです。
お名前がわからないのですが(後でわかったら追記します!)、音声を使ってネタ中に何度もバスローブを脱ぎ捨てるピン芸人さんがいて、着るときに袖がどこだかわからなくなって音声だけ先に進んじゃう……瞬間とか、南京玉簾を大量に使うセカンドの出番の後暗い中玉簾を片付けるカチャカチャという音がする瞬間のあのかんじが、ライブに来たなあ、というかんじがしてすごく好きです。

ココからコレから

開場を外で待っていたら「旅立ちの日に」の前奏と木田さんの絶叫が聞こえてきて、あのネタ……!とわかって面白かったです。大好きなネタなので見られてうれしかったです。
ADVANCEは「商店街ロケ」でした。「俺らは小中の同級生だから」を初めて聞いて、来るところまで来たな……!と思いました。

企画:1秒ネタ
すごく面白かったです。鳥ザリガニが好きすぎます。


10月3日

「ビッくらぼんの365日・芸人日記(147)」を読んだ感想を脚注に書きました。*1

10月7日 フライングピンク

ネタがみんな面白かったです。
ガクヅケ「誘拐」?が、大きい装置も含めてすごかったです。YouTubeで見られる昆布ろせんのネタもそうなのですが、赤ん坊の声の使い方に容赦がないところがどうしても面白くて……

企画:サメゾンビの「滝けずり~ギャグ男編~」

その、フフッてなる面白さはあったんですが、いかんせん「ウケるのは不正解」っていう空気はウケるためには足枷だったのでは、と思いました!(笑)

10月11日 パーティーパープルジュニア ~賞レース一回戦敗退者たちの集い~「僕たちはまだ終わってない!!」

「KOCは一回戦で九割落ちるのでKOCの一回戦突破は実質M-1の二.五回戦突破」というコント組の主張に、厳しい世界だなあ……と思いました。
「正直通ったかなとは思いました。良いコントをしたので」と言うばんどーら森さんの凛としたお姿がとてもかっこよかったです。
フカミドリ杉山さんが「これ(パーティーパープルジュニア)はいじめじゃなくて、レイプだなって……」と言ってて自分の野次馬根性が恥ずかしくなりました。
舞台に並んでる芸人さんたちを見て、二回戦に行けないはずがないのに、と思うコンビの多さが怖かったです。
私はお笑いのライブに通い始めるまでM-1が一回戦から三回戦、準々決勝、準決勝、敗者復活戦、決勝と六回か七回も勝たないとチャンピオンになれない大会だということを知らなかったし、その全部の戦いにネタ順や客層や評価基準といった運としか言いようのない要素がたくさんあって、それでも芸人さんはとにかく良い漫才をするためにネタを作って、磨いて、ギリギリのところで戦ってるんだということも知りませんでした。今はテレビに出ているだけが面白い芸人さんじゃないし、それこそ一回戦で敗退しても面白い芸人さんもたくさんいる……というのも知って、なんというか、だから無責任に「つまんない」とか「オワコン」とか言うのは常に何も知らない人たちなんだと思います。ということを準決勝進出者発表のあとのごみラジオを聞いていて考えさせられました。
「世界平和」くらい漠然とした願いになってしまうんですけど、全てのすばらしい芸人さんがすばらしい結果を得られますように。

*1:ADVANCEの記事に限らず言ってないことを書いてある、という話が度々上がるのは論外だし、ありえない誤字とか、「兄」「弟」とかいうナメた表記も許せないんですけど、私が一番腹が立ったのは多分この人、全組そうとは言いませんが少なくともマセキの一部の芸人さんに関しては絶対ネタ見てないですよねということです。「息ぴったり」は一般にもやもやと想像される不特定の双子(兄弟)漫才師の特長であって、ADVANCEに関しては特長を挙げていって100個目のやつだと思います。ADVANCEは双子なら双子ネタをやるはずというレッテル貼りを軽く飛び越えて面白いことをやってるのに、せっかく向き合って話したインタビュアーの人がそういう先入観の殻から出てこなかったということが悲しいですし、真摯さに欠けると思います。紹介する芸人さんの数が多いのは素晴らしいんですけど……。せめてネタは見ろよ、無料のライブだってあるんだから、と思うけどそうするとかかる時間が2倍とかになって、記事の数が半分とかになってしまうのかな、いやでもネタ……などと頭の悪いことをぐるぐると考えました。かが屋の記事は好きでした。かが屋がNHK総合の朝の番組をやることになったら毎日早起きできます!待ってます!

09月

9月3日 パワーオブフリー(S)

私は密かにADVANCEがM-1の二回戦、三回戦でやったネタを「ADVANCE語のネタ」と呼んでいたのですが、その家具バージョンですごく面白かったです。スタンダードなADVANCEのネタには「補聴イカ」や「油柔道」など架空の何かがたくさん登場しますが、このネタでは現実に当たり前に存在するものをまるでADVANCEのネタに出てくる架空の何かみたいに言うところが、現実がADVANCEの世界に呑み込まれたようですごく好きです!
白鳥のぺったんこザウルスが面白くて、変わったコンビ名なのもあって8月に見たときから印象に残っていたのですが、調べても全然情報が出てきません。時々ゲレロンに出ているようなので、見に行きたいです。

9月11日 ライジングオレンジ

ADVANCEがトップバッターで面白くて、ウケてて最高でした。
おべんとばこを初めて見て、パワーがすごい……!と思いました。

企画:「俺たちだけの夏祭り」
目の前を高速で過ぎていったものを当てるゲーム、でカズキさんがさらっと「地球にあるものですか?」って訊いていました。
かき氷をすごい勢いで食べるゲームが面白かったです……。

9月22日 持ってけ賞金一万円

中MCで、モグライダーの芝さんが「昨日のお別れ会にはADVANCEもいて」と話題を振っていて、優しい先輩でした。司会業で引っ張りだこになるのも納得です。芝さんはこの日はライブが重なって全然寝ていなかったそうで、声がガラガラで心配されていましたが、「売れっ子の証ですよ」と返していてかっこよかったです。
この時初めて虹の黄昏を生で見て、目にパッションフルーツ突っ込まれた、みたいな衝撃を受けました。すごすぎました。二本目の、元カノの名前で戦うアクションにはなんだかものすごく感動しました……。

8月21日 帰らない宅急便屋さん

オープニング

立山文学さん曰く、リボンズは地下に潜りすぎていて普段他の芸人と仲良くする機会がない。だから毎月面識のない芸人を呼んで仲良くしようというコンセプトのライブだそうです。
テ「……浜口京子……、残念でしたね……四連覇」
立「俺オリンピック見てないからボケわかんないよ」
テ「……」
立「……だいぶ入りやすくなったと思うのでゲスト呼びましょう」
独特すぎるオープニングトークに「えっ……オープニングトークすごいっすね」と戸惑うADVANCE。
「酔ってます」、「どうせこいつ(テレパシーまさきさん)が変なこと言うだろうしちゃんとした心構えで来なくてもいいと思って」、「2本目のネタはADVANCEとやります!」と浜村さん。
ユ「ずっと言ってるんですよ、冗談かどうかわからない……」
浜「2本やったら疲れちゃうから」
ユ「僕らだって3本やったら疲れちゃいますから」
浜「疲れないでしょあんな漫才!」
カ「疲れるんですよ!」
そして話しているうちにじゃんじゃん出てくるテレパシーまさきさんのヤバすぎるエピソード。とにかくテレパシーまさきさんが口を開いた時の緊張感が半端じゃなくて、多分普通のお笑いライブとは全然違うライブになるということだけは伝わってきました。

前半のネタ

リボンズ:最近ハマっているもの
ADVANCE:職務質問
浜村凡平:語呂合わせ

リボンズの漫才は、事前にYouTubeで見た時は普通の沈黙と思っていた間が、目の前で見るとその場にいる全員がテレパシーまさきさんの次の言葉を息を呑んで、期待しながら待っている時間なんだということが分かって感動でした。その場で見る、見に行く価値がすごくある漫才だと思います……!
リボンズの1本目の漫才が終わった段階で、もう「何を言っても面白い」みたいな空気が完成されてて、ADVANCEも出てくるときからすごく楽しそうでした。前日のパワーオブフリーでの新ネタ?で、一部のくだりが手直しされていたような気がします。「犯罪者歴長いから……しょうがない……(笑)」という笑いながらのアドリブはこのライブだからこそ出てきたんだろうなあというかんじでめちゃくちゃ良かったです。
浜村さんの「語呂合わせ」、生で見られてうれしかったです!

企画:ゲストの人となりを知ろう(ADVANCE)

(ホワイトボードに羅列されてた項目だけそのまま書きます。)
おゆうぎ会/ひみつ基地にホームレス/新ワザ/七夕の日に車にはねられる/お客に説教/卒業式で/前説/ネタ時間2倍

後半のネタ

リボンズ:2本目の詳しい内容は記録し損ねちゃったんですけど、とにかくめちゃ面白かったです……
ADVANCE:楽器屋さん
浜村凡平とADVANCE:こちらも内容は忘れてしまいましたが、面白かったです……

リボンズの2本目は、確かネタ合わせしようって言ったのにテレパシーまさきさんが親御さんと温泉旅行に行った……みたいなくだりがありました。
ADVANCEのコント「楽器屋さん」、ADVANCE FREAKで見たときから好きでしたが、1本目同様アドリブ満載で見ててすごく楽しかったです。
浜村さんは本当にADVANCEと3人で舞台に現れました! ユニット?名は「○○応援団」と聞こえたような気がしたのですが、何て言ってたんだろう。両隣の二人をきょろきょろと交互に見る浜村さんの図がそれだけで面白くて……。超プレミアなものを見せていただきました。

企画:ゲストの人となりを知ろう(浜村さん)

オナニー発表会/ボコボコ/じごくのループ/ガム/ミニ四駆大会/忘年会ライブ/始めたての頃のネタ/父/妹/エアーサロンパス/母

ネタはもちろんですが、とにかく企画が最高でした!ゲスト2組が用意してきたエピソードトークを聞く、というシンプルな企画ですが、ちゃんと話を聞く雰囲気で、テンポを繕うために口を挟んだりすることも、こういう話にはこういう反応を返さなきゃ、という決まりみたいなのもなく、各々が各々の反応をしていたのがとても良いなと思いました。
ADVANCEと浜村さんのエピソードトークは、どれもぼんやりと薄暗くて、私小説みたいでした。特に浜村さん……。安岡章太郎とか山川方夫を思い出しました。聞いていて、この人たちがお笑いを始めてくれて本当に良かったなあ、とか、幸せになってほしいなあ、とかこの場にいてこのライブを見ることができて幸せだなあ、とか色んな感情になりました。

尋常じゃない緊張感で始まったのに、だんだんそれぞれの人柄、良さが滲み出てきて、最後にはそこにいる演者さん全員を大好きになってしまうすごいライブでした。お笑いのライブに行き始めてわりとすぐこんなライブが見られてとんでもなくラッキーでした! 幻みたいに素晴らしいライブをありがとうございました。

このことをずっと覚えていたくて、客入れBGMだったnever young beachのCDをツタヤで借りて帰りました。よく聴いてます。

8月5日 M-1一回戦 8月20日 パワーオブフリー(S) ココからコレから

8月5日 M-1一回戦

シアターモリエールの場所は、その界隈に立ち入ったことはあるもののそこに劇場があるとは思ってなかったところにありました。私にとっては新宿Fu-もまさにそうで、RADIO ALIENの新宿Fu-への行き方を説明する番外編(【番外編#10】RADIO ALIEN ADVANCE FREAK PR動画その3 - YouTube)を聞いてえっ!? 近!と思いその数日後に場所だけ確かめに行った思い出があります。おかげで7月のライジングオレンジの時は迷わずに行けました。閑話休題
ADVANCEで笑う層の中にいたくて、芸人さんや男の人は後ろの方で見ると聞いていたので後ろの方に座りました。すると両隣の人が何か一生懸命メモしながらネタを見ているという環境に一定の時間置かれ、その時は他の人たちがどういう風にM-1を見ているかというのを知らなかったので、なんだかすごいところに来たなあ……と思いました。
ギオルギーがすごく面白くて、帰ってから調べてみると去年ピースの「ラジオな二人」の若手ネタ見せコーナーに出てきて片方の人が「又吉さんに憧れて髪伸ばしてます」って言ってて、やっぱり好きなかんじでそのあと調べたコンビだ!ということがわかり、好きと好きがあっさりと線を結んだことにびっくりしました。
ADVANCEが舞台に出てきて、「それまで聞こえなかった層の笑い声が聞こえるし、むしろそればっかり聞こえる」と思いました。笑い声が1オクターブ低いというか……それまで笑い声が聞こえてこなかった左隣の男性が、ADVANCEの時に初めて「フフ」と笑ってて、こういうことか! と。笑いのない時間の少なさ、無二の設定、言葉選びが最高でした。全ての笑いどころで会場の特定の層を正確に、確実に笑わせているというかんじでした。ただ、一つ前のAマッソがとにかくウケていたので(めちゃくちゃ面白かったです!)、二組連続で通過ってあるのかな……などと勝手な心配をしたりしました。でもハケる時の二人の笑顔が本当にキラキラしてて、誰よりも楽しんで漫才をしたんだなあという印象を受けたので、大丈夫だとも思いました。M-1公式ツイッターのツイートにADVANCEの名前があって、心の底から良かった、と思いました。
ランジャタイはそれまでで一番会場を盛り上げてました。客側の高揚感も半端じゃなかったです。なんとなく締めの「ありがとうございました」は伊藤さんが言うのかなと思っていたのですが、国崎さんが急に真顔に戻って早口で「ありがとうございましたー」と言いながら一礼してさっさとハケていったので、驚くと同時に、こっちの方が圧倒的に良いな、と思いました。最後に国崎さんがこちら側に戻ってくることで、今まで見ていたものが、「狂気と天才は紙一重」の天才の方だったんだ、と分かるから、というか……この場合、狂気は「見てしまう」もので、天才は「見せてもらう」もの、というかんじがするので、実は今見た漫才はめちゃくちゃ計算されたものだったんだっていう、すごい推理小説の種明かし的な感覚があるような……。夢の中に置き去りにされたような心地のまま、とにかくまたランジャタイを見に行かなきゃ、と思いました。
全体の感想としては、本当に見て良かったです。噂のランジャタイを見るためにFブロックまでいたのですが、90組の漫才を一度に見るという体験をして、「漫才には上手い下手がある」というのが初めてわかりました。アマチュアの多いブロックは漫才よりも漫才中に客が露骨に帰るのがつらかったです。テレビにはそれができる人ばかり映るから当たり前と思ってしまうけど、舞台に堂々と立つということはそれだけですごいことなんだ、ということもわかりました。芸人さんに対する尊敬の気持ちが増した一日でした。

8月20日 パワーオブフリー(S)

初めて下北沢に上陸し、シアターミネルヴァに行きました。あ、「地下芸人」って言葉は本当に劇場が地下にあるから「地下芸人」って言うんだ、と学びました。
既に解散の発表をされていた黒猫の背中がめちゃくちゃ面白くて、ウケてて、1位をとってました。私も票を入れました。寂しかったです。
あとはかが屋を初めて目の前で見られました!佇まいが素晴らしく良く、二人の醸し出す空気が濃くて、舞台役者さんみたいだと思いました。中MCで曇天三男坊さんに「白いシャツ着てた方、賀屋っていうんですけど、iPhoneの待受が明石家さんまなんですよ」と明かされてました。
セントラルパーク、ひぐま岬、マチュピチュ、うどんマンが面白かったので、他のネタも見てみたいです。

ココからコレから

ガクヅケが落語のネタで、泡の香りが客席まで漂ってきてすごく面白かったです。次に出てきたコルが、「泡残ってる……」って靴の裏で消そうとしたり、オチに「すべってしまった……泡だけに」ってアドリブしてたのが好きでした!
企画はユニットのリーダー決めで、みんなをまとめるリーダーはまずコンビ間の仲が良くなくてはということで、コンビ芸披露大会でした。
コンビで息ぴったりなところを見せよう、という趣旨でしたが、ADVANCEの時に本人たちはもちろん他の人も一言も双子に触れなくて、すごいな……と思いました。
「二人羽織でビックリマンチョコを開封して食べる」芸を披露したコルがユニットリーダーに就任しました。