8月21日 帰らない宅急便屋さん

オープニング

立山文学さん曰く、リボンズは地下に潜りすぎていて普段他の芸人と仲良くする機会がない。だから毎月面識のない芸人を呼んで仲良くしようというコンセプトのライブだそうです。
テ「……浜口京子……、残念でしたね……四連覇」
立「俺オリンピック見てないからボケわかんないよ」
テ「……」
立「……だいぶ入りやすくなったと思うのでゲスト呼びましょう」
独特すぎるオープニングトークに「えっ……オープニングトークすごいっすね」と戸惑うADVANCE。
「酔ってます」、「どうせこいつ(テレパシーまさきさん)が変なこと言うだろうしちゃんとした心構えで来なくてもいいと思って」、「2本目のネタはADVANCEとやります!」と浜村さん。
ユ「ずっと言ってるんですよ、冗談かどうかわからない……」
浜「2本やったら疲れちゃうから」
ユ「僕らだって3本やったら疲れちゃいますから」
浜「疲れないでしょあんな漫才!」
カ「疲れるんですよ!」
そして話しているうちにじゃんじゃん出てくるテレパシーまさきさんのヤバすぎるエピソード。とにかくテレパシーまさきさんが口を開いた時の緊張感が半端じゃなくて、多分普通のお笑いライブとは全然違うライブになるということだけは伝わってきました。

前半のネタ

リボンズ:最近ハマっているもの
ADVANCE:職務質問
浜村凡平:語呂合わせ

リボンズの漫才は、事前にYouTubeで見た時は普通の沈黙と思っていた間が、目の前で見るとその場にいる全員がテレパシーまさきさんの次の言葉を息を呑んで、期待しながら待っている時間なんだということが分かって感動でした。その場で見る、見に行く価値がすごくある漫才だと思います……!
リボンズの1本目の漫才が終わった段階で、もう「何を言っても面白い」みたいな空気が完成されてて、ADVANCEも出てくるときからすごく楽しそうでした。前日のパワーオブフリーでの新ネタ?で、一部のくだりが手直しされていたような気がします。「犯罪者歴長いから……しょうがない……(笑)」という笑いながらのアドリブはこのライブだからこそ出てきたんだろうなあというかんじでめちゃくちゃ良かったです。
浜村さんの「語呂合わせ」、生で見られてうれしかったです!

企画:ゲストの人となりを知ろう(ADVANCE)

(ホワイトボードに羅列されてた項目だけそのまま書きます。)
おゆうぎ会/ひみつ基地にホームレス/新ワザ/七夕の日に車にはねられる/お客に説教/卒業式で/前説/ネタ時間2倍

後半のネタ

リボンズ:2本目の詳しい内容は記録し損ねちゃったんですけど、とにかくめちゃ面白かったです……
ADVANCE:楽器屋さん
浜村凡平とADVANCE:こちらも内容は忘れてしまいましたが、面白かったです……

リボンズの2本目は、確かネタ合わせしようって言ったのにテレパシーまさきさんが親御さんと温泉旅行に行った……みたいなくだりがありました。
ADVANCEのコント「楽器屋さん」、ADVANCE FREAKで見たときから好きでしたが、1本目同様アドリブ満載で見ててすごく楽しかったです。
浜村さんは本当にADVANCEと3人で舞台に現れました! ユニット?名は「○○応援団」と聞こえたような気がしたのですが、何て言ってたんだろう。両隣の二人をきょろきょろと交互に見る浜村さんの図がそれだけで面白くて……。超プレミアなものを見せていただきました。

企画:ゲストの人となりを知ろう(浜村さん)

オナニー発表会/ボコボコ/じごくのループ/ガム/ミニ四駆大会/忘年会ライブ/始めたての頃のネタ/父/妹/エアーサロンパス/母

ネタはもちろんですが、とにかく企画が最高でした!ゲスト2組が用意してきたエピソードトークを聞く、というシンプルな企画ですが、ちゃんと話を聞く雰囲気で、テンポを繕うために口を挟んだりすることも、こういう話にはこういう反応を返さなきゃ、という決まりみたいなのもなく、各々が各々の反応をしていたのがとても良いなと思いました。
ADVANCEと浜村さんのエピソードトークは、どれもぼんやりと薄暗くて、私小説みたいでした。特に浜村さん……。安岡章太郎とか山川方夫を思い出しました。聞いていて、この人たちがお笑いを始めてくれて本当に良かったなあ、とか、幸せになってほしいなあ、とかこの場にいてこのライブを見ることができて幸せだなあ、とか色んな感情になりました。

尋常じゃない緊張感で始まったのに、だんだんそれぞれの人柄、良さが滲み出てきて、最後にはそこにいる演者さん全員を大好きになってしまうすごいライブでした。お笑いのライブに行き始めてわりとすぐこんなライブが見られてとんでもなくラッキーでした! 幻みたいに素晴らしいライブをありがとうございました。

このことをずっと覚えていたくて、客入れBGMだったnever young beachのCDをツタヤで借りて帰りました。よく聴いてます。

8月5日 M-1一回戦 8月20日 パワーオブフリー(S) ココからコレから

8月5日 M-1一回戦

シアターモリエールの場所は、その界隈に立ち入ったことはあるもののそこに劇場があるとは思ってなかったところにありました。私にとっては新宿Fu-もまさにそうで、RADIO ALIENの新宿Fu-への行き方を説明する番外編(【番外編#10】RADIO ALIEN ADVANCE FREAK PR動画その3 - YouTube)を聞いてえっ!? 近!と思いその数日後に場所だけ確かめに行った思い出があります。おかげで7月のライジングオレンジの時は迷わずに行けました。閑話休題
ADVANCEで笑う層の中にいたくて、芸人さんや男の人は後ろの方で見ると聞いていたので後ろの方に座りました。すると両隣の人が何か一生懸命メモしながらネタを見ているという環境に一定の時間置かれ、その時は他の人たちがどういう風にM-1を見ているかというのを知らなかったので、なんだかすごいところに来たなあ……と思いました。
ギオルギーがすごく面白くて、帰ってから調べてみると去年ピースの「ラジオな二人」の若手ネタ見せコーナーに出てきて片方の人が「又吉さんに憧れて髪伸ばしてます」って言ってて、やっぱり好きなかんじでそのあと調べたコンビだ!ということがわかり、好きと好きがあっさりと線を結んだことにびっくりしました。
ADVANCEが舞台に出てきて、「それまで聞こえなかった層の笑い声が聞こえるし、むしろそればっかり聞こえる」と思いました。笑い声が1オクターブ低いというか……それまで笑い声が聞こえてこなかった左隣の男性が、ADVANCEの時に初めて「フフ」と笑ってて、こういうことか! と。笑いのない時間の少なさ、無二の設定、言葉選びが最高でした。全ての笑いどころで会場の特定の層を正確に、確実に笑わせているというかんじでした。ただ、一つ前のAマッソがとにかくウケていたので(めちゃくちゃ面白かったです!)、二組連続で通過ってあるのかな……などと勝手な心配をしたりしました。でもハケる時の二人の笑顔が本当にキラキラしてて、誰よりも楽しんで漫才をしたんだなあという印象を受けたので、大丈夫だとも思いました。M-1公式ツイッターのツイートにADVANCEの名前があって、心の底から良かった、と思いました。
ランジャタイはそれまでで一番会場を盛り上げてました。客側の高揚感も半端じゃなかったです。なんとなく締めの「ありがとうございました」は伊藤さんが言うのかなと思っていたのですが、国崎さんが急に真顔に戻って早口で「ありがとうございましたー」と言いながら一礼してさっさとハケていったので、驚くと同時に、こっちの方が圧倒的に良いな、と思いました。最後に国崎さんがこちら側に戻ってくることで、今まで見ていたものが、「狂気と天才は紙一重」の天才の方だったんだ、と分かるから、というか……この場合、狂気は「見てしまう」もので、天才は「見せてもらう」もの、というかんじがするので、実は今見た漫才はめちゃくちゃ計算されたものだったんだっていう、すごい推理小説の種明かし的な感覚があるような……。夢の中に置き去りにされたような心地のまま、とにかくまたランジャタイを見に行かなきゃ、と思いました。
全体の感想としては、本当に見て良かったです。噂のランジャタイを見るためにFブロックまでいたのですが、90組の漫才を一度に見るという体験をして、「漫才には上手い下手がある」というのが初めてわかりました。アマチュアの多いブロックは漫才よりも漫才中に客が露骨に帰るのがつらかったです。テレビにはそれができる人ばかり映るから当たり前と思ってしまうけど、舞台に堂々と立つということはそれだけですごいことなんだ、ということもわかりました。芸人さんに対する尊敬の気持ちが増した一日でした。

8月20日 パワーオブフリー(S)

初めて下北沢に上陸し、シアターミネルヴァに行きました。あ、「地下芸人」って言葉は本当に劇場が地下にあるから「地下芸人」って言うんだ、と学びました。
既に解散の発表をされていた黒猫の背中がめちゃくちゃ面白くて、ウケてて、1位をとってました。私も票を入れました。寂しかったです。
あとはかが屋を初めて目の前で見られました!佇まいが素晴らしく良く、二人の醸し出す空気が濃くて、舞台役者さんみたいだと思いました。中MCで曇天三男坊さんに「白いシャツ着てた方、賀屋っていうんですけど、iPhoneの待受が明石家さんまなんですよ」と明かされてました。
セントラルパーク、ひぐま岬、マチュピチュ、うどんマンが面白かったので、他のネタも見てみたいです。

ココからコレから

ガクヅケが落語のネタで、泡の香りが客席まで漂ってきてすごく面白かったです。次に出てきたコルが、「泡残ってる……」って靴の裏で消そうとしたり、オチに「すべってしまった……泡だけに」ってアドリブしてたのが好きでした!
企画はユニットのリーダー決めで、みんなをまとめるリーダーはまずコンビ間の仲が良くなくてはということで、コンビ芸披露大会でした。
コンビで息ぴったりなところを見せよう、という趣旨でしたが、ADVANCEの時に本人たちはもちろん他の人も一言も双子に触れなくて、すごいな……と思いました。
「二人羽織でビックリマンチョコを開封して食べる」芸を披露したコルがユニットリーダーに就任しました。

07月

7月8日 ライジングオレンジ

初めてのお笑いライブだったので、開場中に劇場の前に芸人さんがたくさん立ってる!とか、音楽が流れるんだ!とか、企画のコーナーがあるんだ!とか、そんなレベルで驚きの連続でした。
初めて目の前で見るADVANCEの漫才は、わあ、ADVANCEの漫才だ! っていう、本当に生身の人が二人で、こんなに事実無根どころか現実無根の話をしてる、っていう、衝撃と凄みがありました。その時ももちろん面白かったんですが、帰路反芻したら更に面白くて、ずっとニタニタしながら帰りました。
サスペンダーズがすごく面白くて、めちゃくちゃウケてました。オープニングトークで、ラベンダーが咲く公園の丘でネタ合わせをしている時に、依藤さんがにわかに上半身裸になって「あ~~!」と叫ぶ、古川さんはそれを見て「夏が来たなあ」と思う、という話をしていて、わたなべるんるんさんが「待って、そんな綺麗な場所であんなゲスなネタ練習してるんですか!?」って引いてました。

企画:『きしたかののすべて』
この日一番笑いました。
岸さんが駅のホームで言った「お腹空いたね」に高野さんがツッコミました。何とツッコんだ? とか、きしたかのは過去に一度だけ殴り合いの喧嘩をしました。何が原因? とか、その答えが全部予想もつかなくて、きしたかのってすごい……!と思いました!

7月22日 ADVANCE FREAK2016 vol.3 ~土星から見た星座・後編~

土星から見た星座」という不思議な副題が、「ちょっと違う」ということを言うための没にしたツッコミのフレーズだった(【第56回】RADIO ALIEN 観劇/営業/5月開催 by ADVANCE - YouTube)というのが果てしないです。発想! 身体の中に宇宙があるんでしょうか?

ちょうどポケモンGoの配信が始まった日で、トークはその話題で持ちきりでした。「茨城には虫ポケモンしかいない」、「最寄りのポケスポットの郵便局に颯爽と行ったら向こうから中学の同級生が来て引き返した」と言うユウキさん、フカミドリとイヌベルトの中MCでもポケモンGoの偽物の「ポケモンGoGoGo」をダウンロードしてしまったという話題で盛り上がってました。

ADVANCEのコントを見るのも、漫才中にセンターマイクの前から離れる二人、アクロバティック?な動きをする二人を見るのも初めてで、YouTubeに上がっている動画(事務所ライブ)では見られない、そのイメージを裏切る、超えるADVANCEが見られるのがADVANCE FREAKなんだと思いました。なので「漫才強制終了委員会」とか、あと「内面モノマネ」がそんなかんじで好きでした。「お弁当」は二人がひたすら楽しそうだったのが印象的でした!
ゲストの2組のネタも2本ともすごく面白かったです。

物販の「RADIO ALIEN PREMIUM」、「RADIO ALIEN PREMIUMⅡ」は内容のボリュームにびっくりしました。ウォークマンに取り込んだときに、アーティスト一覧に「Advance」って表示されるのがかわいくて良さがあります。

7月26日 FRESH! by AbemaTV マセキ芸能社若手芸人お笑いバトル開催決定!〜予選Aグループ〜

ばんどーらの「電車」がツボでした。審査には犬より猫が好き、まではいいけど猫じゃないという理由で犬を裁くな、犬を犬として見ろ、みたいな憤りを覚えました。けっこう胸にわだかまりを残す番組だったんですけど、良かったこともあって、それはスタンダップコーギーの時に「全部が笑いどころ」という視聴者のコメントがあったことです。それまでは、ネタ中の奥村うどんさんのあまりの動転っぷりに「これ笑ってもいいの……?」と不安だったのですが、それを見て疑問が氷解し、今はスタンダップコーギーがすごく好きになりました。台本という高い山に挑む登山家たち、を見ているようだなあと思います……(?)三森さんが奥村さんについて語る言葉も好きです。三森さんのブログで一番好きな記事を貼ります。
どんなに経済が悪化してもケーキ|スタンダップコーギー みもりのなみもり日記